着付け教室【衣と帯】・お仕立て工房【針と糸】|幸田町(岡崎・蒲郡・西尾)着物のお直しも

道具に頼らず、鏡に頼らず、手の感覚できものをまとう。母から子へ受け継がれてきたきものの着方教室です。

2018年12月19日 20:30  カテゴリ:お仕立て

サイズ直しで着物が生き返りました

少し前のことになりますが、9月のある日 一件の相談を受けました。

息子さんの結婚式を控えたお母様が、昔仕立てた黒留袖が体型の変化で着られなくなり、仕立てで何とかなるものかどうかというものでした。

式場でレンタルすると50,000円するそうで、お子さんは3人いらっしゃるので 近々3回は着ることを考えると、ものすごい出費になります。

何より せっかくお持ちの留袖があるならば 是非生かして頂きたい。

ということで早速 お直しで何とかなるかどうかを検証します。

お客様に実際留袖を羽織って頂き、どれくらい直すべきかを測ります。

足りない寸法を前幅、後幅でどれくらい出すかを割り出し、縫い代があるかどうかをチェックします。

サイズ直しが出来そうでしたので、お直し代をお伝えすると、1回のレンタル代の3分の1なので お客様は驚かれました。

さて、お直しする前はこんな感じです↓



そしてお直ししたものがこちら↓



脇の柄に注目して頂くと 鶴の柄と松の柄の間が広がっていることが分かると思います。

これだけ広げても違和感なく仕上がりました。

あとは、昔一度着られてからずっと仕舞ってあったということで、畳みジワがあちこちにありましたが、それも最後に総仕上げをしてキレイにしました。

例えばお袖のシワ↓



仕上げをすると↓



これでスッキリどこもピシッとキレイになりました。

お客様には 納品の時に 実際羽織って頂き、ちゃんと着られる様になったか確かめて頂きます。

先日納品でしたが、お客様が 本当に喜んで下さったので、私もとても嬉しくなりました♡

どうか結婚式では この黒留袖を着て 素敵な一日を過ごされます様にお祈り致します。




  


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2018年11月13日 10:36  カテゴリ:お仕立て

着物の汚れ、色焼けをお仕立てでお直し

現代では 箪笥に眠ったままの着物がたくさんあるといわれます。

ある方が お茶を習い始めて、それを聞いた親類の方が 色無地を下さったそうです。

とてもキレイな水色がかったグレーで、一目見て気に入ったそうです。

でも、広げてみて 衿と上前の見頃に汚れがあることに気付かれました。

さて、これはどうしたものか。

古くて何が付いて汚れたのかも分からないと、シミ抜きに出すのもなぁ・・・

念の為色々調べられたそうですが、古い汚れは シミ抜きで取れなければ色掛けという作業をしたり、お店によっては 染め直しを勧められるところもあるとのこと。

染め直しとなれば 着物を解いて反物に戻し、染めてまた仕立て直すことになります。

解き代8000円、染め直しは17000円、仕立て代が28000円、合わせて53000円・・・

ということで仕立てで何とかならないかと相談を受けました。

詳しく汚れを調べてみると、なるほど 衿にはくっきりファンデーション汚れの他に 何か食べ物をこぼした跡もあり、上前にもそれと同じような汚れが大きく数カ所にありました。
これが上前見頃にある汚れです。



でも、他の袖や後ろ見頃は大して汚れていません。

そこで、上前見頃・上前衽を 着た時には見えなくなる下前見頃・下前衽と入れ替えて、衿は掛け衿と本衿を入れ替えてお直しすることを提案しました。

更に、お客様に対してその着物の身丈が足りないので、身丈も7センチ程長くすることにしました。

袖と背縫い以外、ほとんど解いてお直しすることになりますが、お仕立て代よりも高くならないように お直し代を抑えての提案に、お客様も喜んで下さいました。

さて、出来上がりはこんな感じ❗️



って、写真を撮るのが下手で伝わらないかもしれませんね。 すみません。

でも、生き返った着物に とても感動して頂けました❗️

解いて染め直して仕立て直す方が 生地もキレイになって新品同様になりますが、そこまで汚れてなければ お客様のご希望に沿ったお直しの仕方で こうして生まれ変わることが出来ます。

もし、手持ちのお着物でお悩みがありましたら、1度ご相談ください。

和裁士として ご希望に沿えるよう努めさせて頂きます。




  


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2018年09月18日 10:37  カテゴリ:お仕立て

自分で作ろう! 半幅帯講座

普段の着物に気楽に締められる半幅帯を何本か持っていると コーディネートが楽しめます。 それを自分で作れたら、もっと楽しめます!
1回作り方を覚えてしまえば、あとは好きな生地を見付ける度に 自分でどんどん半幅帯を作って増やしていけますよ!
本格的な和裁士の半幅帯の仕立て方ではなく、もっと簡単に 身近な布で簡単に仕立て方です。






開講人数 2人〜3人

開講日 応相談

受講費 5000円 材料費別
  


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2018年09月11日 14:18  カテゴリ:お仕立て

洋服生地で着物を仕立てました。

9月は単衣の着物を着る季節ですが、最近では気候の変化に伴って 麻等夏着物を着るのは普通のこととなってきました。

それでもやはり 麻を着るなら秋口の季節を感じる様な色味、例えば濃い色味を選べたら良いと思います。

残念ながら私は薄い色の麻の着物しか持っていないので、そんな時に活躍しそうな薄手の綿の洋服生地で着物を仕立ててみました。



こんな布です。

色味は秋口に相応しい雰囲気ですよね。

あとは実際着てみてどうかです。

これは実験の様なものです。

着心地の良さが実証されれば、皆さんにオススメ出来ますものね!



さて、こちらは衿付けの写真。

着物の着やすさは、その人に合った寸法はもちろん、衿付けの善し悪しが大きいポイントを占めます。

折り紙の様に平らな和服ですが、衿まわりは身体の丸みに沿って美しいカーブを描きます。

これが出来るのは 日本国内の手縫いの着物だけ。

ミシン縫製や海外縫製には難しいと思います。

さて、完成して早速、朝から夜まで1日着て過ごしてみました!



感想としては、気温30度を越す日でしたが、薄手の綿なので風が通り、わりと涼しく快適でした!

ただ、難点としては、薄手だからか 着る時にシワが寄りやすい、ということが挙げられます。

写真を見て頂いても 帯の上にシワが・・!

普段着なので そこまで気にしないですけどね(o^^o)

これから 他にも色々な洋服生地で試して皆さんにお伝えしたいと思います!

  


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2018年08月20日 14:29  カテゴリ:お仕立て

カーテン生地で仕立てたレースの帯を夏着物に合わせて締めてみました

すっかり涼しくなってしまいましたが、

まだまだ暑かったお盆の地元のお祭りに、

夏着物に先日仕立てたばかりのレースの帯を

締めて出掛けてみました。



見た目にも涼やか❗️

後ろ姿は 揺れるリボン結びでちょっと

乙女チックにしてみました。



来年はこの帯に合う浴衣を新調したいなぁと

新たな目標が出来ました❗️

浴衣も帯も、沢山の色柄がありますが、

他にない個性的なものをお求めの方は

お好きな布で仕立てるという方法もあります

よ(o^^o)

いつでもご相談くださいね!

  


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2018年08月02日 15:04  カテゴリ:お仕立て

カーテン生地で浴衣にもぴったりなレースの帯をしたててみました

暑い日が続いています。

各地ではお祭りが催され、浴衣姿の人をよく見かけます。

やはり、着物関係の仕事をしていると、着物姿や浴衣姿を見るととても嬉しくなります。

現代では浴衣も多様化していて、大人でも帯が兵児帯のようにフワフワしていたり、レースが付いていたりします。

浴衣は着物の入り口の様なものなので、着ることが楽しめるならそれも良いと思います。

さて、今日はそんな浴衣にもぴったりなレースの帯を仕立ててみました❗️

どんなレース地を使うかというと、なんとカーテン生地です❗️




高級なレースカーテン生地がお安く手に入ったので、帯の芯の色を変えて2本仕立てたいと思います。

まずはベージュから。
落ち着いた帯の完成❗️




そしてお次はとてもキレイな水色の布地を芯にしてみると、また違った雰囲気が楽しめます。



こちらはこれから仕立てます。
出来上がりが楽しみ

私は和裁士として 枠にとらわれずに着物を楽しんでいきたいと思っています

次は 洋服地で着物を仕立てます。
  


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2018年06月03日 20:03  カテゴリ:お仕立て

浴衣の仕立て

染めの浴衣の仕立てに入りました。

柄合わせには神経を使います。

着たい時により素敵に見えるように柄合わせをするのも 腕の見せ所。

縫い糸の色決めは柄にある白、紫、紺色の何れにも合いそうなもの、ということで紺色を選択。

先ずは背を縫ってヘラ付けをします。

ヘラ付けとは 印付けのこと。

三味線のバチの様な水牛の角から作られたヘラという道具を使います。

正確にヘラをすれば 正確に仕立てられます。

だからとても大切な作業です。



  


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2018年05月28日 15:39  カテゴリ:お仕立て

浴衣のお仕立て

素敵な浴衣のお仕立てのご依頼を頂きました。

なんとご自分で染められた浴衣だそうで、雪花絞りに似ているようでやっぱり違う 他にはないとても素敵な浴衣地です。

色合いも落ち着いていて 大人の女性のしっとり落ち着いた雰囲気を感じさせます。

今年初の浴衣。

既に夏の空気が漂ってきます。

気合い入れて 心込めてお仕立てさせて頂きます。







  


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2018年05月22日 11:36  カテゴリ:お仕立て

着物仕立て納品

仕立て上がったお着物を お客様に納品しました。

お客様が美濃和紙の畳紙を開ける瞬間は ドキドキワクワクする様な とても特別な瞬間です。

注文した時の反物が着物になって 躾がかかり、八掛が美しく映える様子を見て 感激されます。

やっぱりキレイね〜〜! 早く着たいわ!

と 早くお召しになりたい様子を見ると私も嬉しくて もっと頑張ろうと思います。






  


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2018年05月10日 09:54  カテゴリ:お仕立て

仕立て 小紋 銘仙 仕立て上がり

現代では珍しい 新品の銘仙を仕立てさせて頂きました。

お祖母様の箪笥に眠っていた反物を お孫さんが仕立ててお召しになります。

鮮やかな紺地に大きな牡丹のような花が抹茶色で散りばめています。



袖口や裾にチラリと覗く八掛のエメラルドグリーンが 目に鮮やかです。

お召しになったらきっと素敵だろうなぁ〜❣️

薄紙入りの美濃和紙の畳紙に入念に仕舞います。




  


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